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第23回 -社会性(かかわりと関係)から学ぶ-  



 最近評判になっている本に、江本勝著「水は語る」、「水からの伝言」があります。

彼は、「ありがとうの言葉やモーツァルトの音楽を聞かせた水の結晶は美しく、死ねなどの言葉を聞かせた水の結晶は醜い」と語りかけます。

この問題については、科学者たちはもちろん否定的です。
しかし、この話しがあたかも科学的であるかのように受け取られ、学校教育の道徳などの授業で使われているようです。(たとえば、師尾喜代子著「教室がシーンとなるとっておきの話100選・中学年編、TOSS女教師の読み聞かせシリーズ2」)

 
学校の教師が道徳の時間などにこの話しを使うことに対して、子どもたちが「何の疑問も持たないで受け入れてしまうのは、完全に思考停止の状態だ」と危惧する先生もいます。


前回紹介したサルの話は、京都大学霊長類研究所の調査結果ですし、一匹の発見が群れ全体に影響を与えていくことは実証されることです。
「心に描いただけで、思っただけで、変えることができる」という発想法は、社会性の欠如を生み出してゆきます。


私たちは、対話やかかわりの中で、ある時は自己を主張しながら、ある時は自分を抑えながら、苦労しながらかかわりの中で学んでいくのです。
15歳の子どもの事件がかさなり、かかわりの大切さを思い知らされました。   

園長 原田 豊己神父



「お庭の松の木、てっぺんに登ったよ!」



 


 

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