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第26回 -「学術人類館」-  


夏の休暇を利用して、久しぶりに聖心(東京)とノートルダム清心(岡山)の大学生たちと沖縄を訪れました。

沖縄戦の初頭、慶良間諸島 渡嘉敷島で329人の住民が家族親族ぐるみで絶命した、いわゆる「集団自決」の生還者の話しを聞きました。
この人は、母と弟妹を手にかけました。生き残ったことに対する自責の念は彼の心を切り裂きました。その後、精神的な励ましをキリスト教から受け、現在は大学の先生を経て牧師さんをされています。
保護されるべき住民の命が奪われ、死ぬ運命にあった特攻隊員の大半が生き残った事件です。


このような事件の背景には、沖縄人に対する差別的な心情が見て取れます。
明治政府は、富国強兵、殖産興業の発展に力を注ぎます。
そのため、1873年のウィーン万国博覧会に国の威信をかけて参加します。
国内においても「勧業博覧会」を開催します。

事件は1903年の大阪で開かれた第五回博覧会で起こりました。
民間の展示場に「学術人類館」として「内地人に近い異人種とされた人々が生身で『展示』」されました。

「この展示を事前に察知した清国人と朝鮮人は同胞が『展示』されることに抗議した結果、『支那』の展示予定は取り消され、『朝鮮』も開館後に撤去されました。
だがその他の人々、つまり北海道の『アイヌ』、『台湾生蕃』、『琉球』、『印度』、『爪哇(ジャワ)』、『バルガリー(インドの部族)』の人々が、一定の区画内に集められ、展示されるに至ったのである。」
(演劇『人類館』上演を実現させたい会編著「人類館 封印された扉」アットワークス2005年)
 
 

カトリック教会は、自由、平等、隣人愛を大切にします。
差別は教育によって作られる悪、構造的な悪と考えます。
このような過去の出来事から将来の希望を読み取りたいものです。 

文章中に差別的表現、不適切表現がありますが、上記の本を直接引用しました。この本の編集著者は、するどく現在まで続く差別の現実を突いています。

             園長 原田 豊己神父



 


 

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