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第3回 −「賢者と馬」−
一人の哲学者が、ある遠い町の人々に知恵の教えを語るために旅に出かけた。哲学者は、偉い自分が一般人と同じように足で歩くのはふさわしくないと、馬に乗って旅をすることにした。こうして馬は一歩一歩自分で道を歩んだが、哲学者は座って深い思索にふけっていた。やがて町に着いた。
哲学者は人々に頭の中で考え続けたあらゆる知恵の教えを雄弁に語りはじめた。
ところが、人々の顔に皮肉の色が見え、ついに哲学者は何も言えなくなってしまった。
すると、突然彼の乗っていた馬が口をあけて語りはじめた。哲学者は非常に驚いたが、人々は彼に言った「なぜそんなに驚くのか。あなたの馬がしゃべったからか。
しかし、あなたの知恵はすべてあなたの馬にある。
なぜなら、道を歩いたのはあなたではなく、馬だからだ。」
私たちが、自分の足のついている地面を忘れたら、何の益になるだろう。
政治的争い、自己の利益のみを訴える教育論、対話でなく武力による問題の解決。まったくその反対を教えてくださったイエス・キリスト。
イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスは、目前です。
園長 原田豊己神父
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