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第35回 -「東チモール」-  

1999年9月、東チモールの独立をめぐって住民投票が実施されました。
インドネシア併合派は民兵を使って住民の恐怖心をあおり、多くの人々を虐殺し建物を破壊しました。
また、多くの住民を西チモール(インドネシア領)に連れ出しました。
私事で恐縮ですが、 このニュースを聞いて9月末西チモールのクーパン、アタンブアを中心に連れ出された人々のキャンプを訪問調査し、援助グループをNGOと協力して設立しました。

広島教区は1999年のザビエル来日450年を記念して、これまでの諸外国からの援助に感謝し、これからはザビエルの精神に習って諸外国への援助を思考するようになりました。
そのため、一粒会の規約の変更を行い海外への援助ができるようになりました。

2001年までたびたび現地を訪問調査し、9月の憲法制定議会の選挙結果を受け、一粒会総会の決定をもって2002年の独立後に小神学校(サンタクルス墓地の近く)へ3万ドルで3年間の援助を決定しました。2006年以降2万ドルの援助を行っています。松江教会と原田神父がこのプロジェクトの担当をしています。



2006年の5月から治安が悪化し、10万人の人々が避難民化し、最悪の場合内戦に発展する可能性もあります。
援助している小神学校は、1,500人に及ぶ避難民を受け入れそのお世話に当たっています。
5月10日には、友人のロペス院長神父が狙撃され、現在は国外で治療に当たっています。
貧困、失業率の高さ、生活格差、石油の利権、旧併合派民兵の思惑などさまざまな要因が考えられます。

サッカーワールドカップの華々しさの裏には、このような世界の現実もあります。現在治安の回復が遅れ、どうしようもない状態ですが、東チモールのことを心に留めてください。

園長 原田 豊己神父



「あけのほし幼稚園の子どもたち。
ウッドデッキにこしかけて、
なかよくお話中。」

 


 

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