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第38回 -「大切にしたい思い」-  

秋の気配を感じさせるこのごろです。
10月に入ると運動会、芋ほり遠足、あけの星祭りと行事がたくさんあります。
忙しさのなかにも忘れてはならないものもあります。


横断歩道の信号を待つ間
幼い少女が母に夕焼けを教えている
「夕焼けよ 夕焼けよ きれい」歌のようにくりかして
母の答えはなくて 信号が変るや
子を叱り 急がせて歩き出した
子はもう夕焼け=@を言わなかった
母におくれまいとする子の急ぎ足
母には 夕焼けを見る間もおしく
急ぎ帰らなければならない理由があったのだろうか
子の心にこの日の夕焼けは強く残ることだろう
消えないままのさびしさを私の心にも残している

高田敏子

この詩に登場する少女は、母親に自分の気持ちを分かってもらいたかったに違いありません。
母親には、急いで帰らなければならない理由があったのかもしれません。
夕焼けを美しいと言えなくなったこの子には、どのような思いとして「夕焼け」が残ったのだろう。
作者と同様に、この情景を「消えないままのさびしさを私の心にも残している」と感じるような園長先生になりたいと思います。 

園長 原田 豊己神父


 


 

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