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第39回 -「コーネリアス たってあるいた わにの はなし -   

コーネリアスは、その誕生からのときからほかのワニと違っていました。
生まれたとき、立って、歩いて卵から出てきたのです。

立っているコーネリアスは、大きくなってからも、ほかのワニが一度も見たこともないものを見ることか出来ました。
でも、ほかのワニは「それが どうしたっていうのさ」という反応でした。
旅立ったコーネリアスは、いろいろな動物に出会っていきます。
さるに「さかだちが できる」と言われたとき、すぐに「それ おしえてくれる」と答えるのでした。
一所懸命に練習して、ちょっとだけ助けてもらって、出来るようになります。
がんばること助けることに、二人とも「うれしそう」だった。

仲間のところへ帰ってコーネリアスは、出来るようになった「さかだち しっぽでのぶらさがり」を見せます。
でも、みんなは「へえ! それで。」コーネリアスは、サルのところへ戻ります。
そして、みんなを振り返ったとき、ほかのワニたちが「ころんだり ひっくりかえったりしながら れんしゅうしていた」のを目にするのです。
コーネリアスは、ほほえみます。
そして、思うのです。「かわぎしでの くらしは これで すっかり かわるだろう」。

絵本作家レオ=レオニの「コーネリアス たってあるいた わにの はなし」です。


神様は、わたしたち一人一人をかけがいのない存在として見守っていてくださいます。
特に、保護を必要とする子どもたちに、神様の慈しみは注がれているのです。
大人の勝手にしてはならないのです。
いじめや子どもの虐待が報道されるたびに、一人一人の違いのすばらしさと、それを理解し支える人間がいることを描くこの作品を思い出します。
いのちを大切する価値観を選べば、必ず「くらしは すっかり かわる」のです。  

園長 原田 豊己神父


 コーネリアス
たってあるいた わにの はなし 

好学社発行
レオ=レオニ・作
谷川俊太郎・訳

 


 

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