わたしのては
ちっちゃいときに
ましゅまろ みたいだった
ねこのてだとも いっていた
てのことをいわれたってだいじょうぶ
なんだって みんなみたいにできるもん
わたしのて かわいいもん
この詩は、「先天性四肢障害児父母の会」編「いのちはずむ仲間たち」(少年社)に載せられているものです。
けなげなこの幼い子は、社会の重圧に負けることなく自分がかけがえのない存在であることを自分の言葉で表現しています。
このように自分を発揮できる子ども、表現できる子どもを育てることが教育の根本ではないでしょうか。
  
「ゆとり教育」を見直し学力を向上する。
学校を再生し、安心して学べる規律ある教室にする。
すべての子どもに規範を教え、社会人としての基本を徹底する。
あらゆる手だてを総動員し、魅力的で尊敬できる先生を育てる。
保護者や地域の信頼に真に応える学校にする。
教育委員会のあり方そのものを抜本的に問い直す。
「社会総がかり」で子どもの教育に当たる。
これは、1月24日に政府の「教育再生会議」が教育再生のための当面の取り組みとして発表したものです。

まず一人一人がちがっているにもかかわらずみんなが平等であることから、そして児童憲章が述べるように「人として尊ばれる」ことから、教育は始まると思います。
国連は、1989年第44回総会で「子どもの権利条約」を採択しました。1994年4月日本政府は「子どもの権利条約」を批准しました。
批准国とは、条約を国会で審議し、承認し、国際的に宣言した国です。日本は全世界で158番目でした。
条約に署名したのですが現在まで批准していない国は、アメリカとソマリアです。
政府の教育再生は、「子どもの権利条約」に則った子どもの「自己実現」と「社会参加」から行ってほしいものです。
園長 原田 豊己神父
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